私の経営方針の一つはいらんことはしないし、言わないだ。
ようはいらんアレンジを加えないということだ。
お客さんからも現場で働いてくれるスタッフから見ても。
いらんことして、効率が悪くなったり、提供スピードが遅くなるとか、ロスが多くなるとか、管理できないとか、日によってクオリティに差が出るとか(もちろん、どうやっても多少の差は出ますよ。)そういうリスクは冒さないという意味だ。
私はいらんことをやりたいタイプだ。
そうして失敗してきた。
行動する前に一考する。
「それ、ほんまにいるか?」と。
7‐8割、いらない。
だいたい自己満足。
最優先事項はお客さんのお困りごとの解消。
私の自己満足の思いつきプランはちょっと横におく。
これはお客さんからの意見もこれに近かったりする。
だからお客さんから聞くという行為はしない。
お客さんを観察する。
スタッフを観察する。
注文の内容を観察する。
クレームや意見を考察する。
そうしていると必要なことが見えてくる。
その中で必要だけど、できるのかできないのか?
そのできるというのはお店のプライスレンジの範囲内なのか、とか、余計な仕入れが増えないのかとか、オペレーションに支障は出ないのか、などなど、複数の要素を考えたうえでできるかどうかという意味。
また、うちでやる必要があるのかないのかという視点も大事。
こういう視点で考えて、貸し切り営業は断っている。
貸し切り営業ってだいたい立食になったり、パーティだから食事自体はどっちでもいいんですよね。
場所が大事。
しかし、うちのお客さんは日々の食事に来てくれている。
貸し切り営業で儲けたいから受けて、常連さんが入れなくするのは違うと考える。
ていうか貸し切り営業なら近所にそれに向いてるお店がある。
うちである必要はないのだ。
いらんことしない。
けっこう大事にしている私の経営方針の一つだ。
今日も感謝。